死語の世界
某ブログで「泉鏡花」にヒットしてしまいました。
久々に読んでみて、なぜお気に入りなのかが改めてわかりました。
登場人物の言葉や動作の表現が面白いんです。
現代の小説にはあり得ない表現が多々出現します。
たとえば若い女性の「お歯黒の、きらりと光るのが」とかいう表現
現代で歯が黒いのが美人の形容詞になるとは思えないんだけど
それが魅力的であるのがなにかニュアンスで通じてしまう。
そんな見たことのないキレイな光景が出てくるのが、なんかヨイ。
表現以外にも知らないものの名前がよく出てきます。
なんじゃこれは・・・?と知りたい欲求が大きくなり、
そんなんで、リレー式に入手した本がコレ。
「死語コレクション」
大正期~昭和にわたっての今は死語となった言葉が
当時の風俗とともに説明されている本です。
「猫板」や「二重回し」などそのものを見かけないものはともかく
「ええそれも?」という言葉もたまに死語としてコレクションされています。
「ガリ版」とかギリギリ懐かしいですが今の若い子は知らないヨネ。
ちょっと笑えるのが今年女の子に流行のミリタリーカラー
「国防色」というのだそうで・・・
好みで着れるようになったのは平和だからですよね。。。。
なにしろその時代背景などもわかるので、
高校生ぐらいの頃にこの本に出会っていたら
いまよりもっと歴史の成績良かったろうなーとか思うのでした。